
近年は夏の猛暑が深刻化しており、今年は6月初旬から35℃以上の猛暑日を記録した地域も多かったですね。ランナーにとっては過酷な環境となっており、外でランニングを継続すること自体が困難という方もいるのではないでしょうか?
さて、そんな真夏日を繰り返す時期にランニングを継続したいという場合、朝と夕どちらで走るべきなのでしょうか?私なりの考察をご紹介します。
結論
家族との時間や他に優先することがあるなら朝ランがオススメ
一人暮らしやパートナー・家族の理解が得られるのであれば夕ランがオススメ
理由はこの先でご紹介します。
朝ランのメリット

まだ家族や町全体が起きていない静けさの残る早朝は、まさに自分だけの時間です。仕事や家庭のあれこれに振り回される前の時間であり、自分のことだけに集中できるとても貴重で限られた時間。周囲の人がまだ起きてもいない時間に自分は走り出しているという事実に気分も高まります。また、夜の涼しさが残り暑すぎないという理由で朝ランを好んでいる人もいるでしょう。大会のスタート時間に合わせて朝のランニングをルーティーンにしているという人もいるかもしれませんね。
家族との時間を大切にしたいという方も、朝のうちに走っていれば夕方帰宅後は家族との時間を十分確保できます。
朝ランのデメリット
しかし、夏は日が昇るのが早い…。4時前には日が昇り始め、5時頃には日差しが暑く感じられます。日が昇る前に走り始めたければ3時台で走り始める必要があり、逆算して就寝を考えると遅くとも21時頃には寝なければならなくなります。また、睡眠時間を削ってしまうと日中の活動に大きく影響し、眠気や集中力の低下を自覚することも多くなります。
また、ある程度日が昇ってしまうと体感温度が上がり気温以上に暑さを感じます。朝ランのメリットに気温が低くて涼しいというものがありますが、その涼しい時間の間に走り終えられる状態にしておくのはなかなか大変です。せっかく早起きしたつもりでも思ったような走りに繋がらないことも多いでしょう。 最後に、夕ランとの一番の違いは日焼けのリスクです。特に男性ではそこまで日焼けを気にしない人もいるかもしれませんが、日焼けによって疲労感を強く感じることになるので早朝とはいえ日が昇っているのであれば紫外線対策も必須ですね。
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夕ランのメリット

夕方は仕事や学校など、一日の大きなタスクを終えた後の時間です。すでに120%体が起きている状態であり、日中の活動内容次第ではそれほどアップをしなくてもしっかり充実感や達成感の得られる練習をこなせる人もいるでしょう。仕事や学業でイライラする出来事があった人は、負の感情をバネにしていつも以上にランニングに力を入れることもあるかもしれません。また、1日の終わりに近づいている時間帯であるため、先のことを考えずに高強度の練習に全力で取り組むこともできます。一人暮らしの人であればまさに何も考えずがむしゃらに走って、夕飯を食べたらそのまま寝落ちして…なんてこともできますね。日も落ちているため、体感温度も下がって感じますし日焼け止めも必要ありません。
夕ランのデメリット
夕方と言えば、家族が帰宅し夕食を共にする時間です。子供の面倒を見たり習い事の送迎をする人もいるでしょう。そういった時に、家族の理解が得られないとランニングの時間が非常に遅くなる可能性があります。帰宅後すぐに走りたいという場合も、事前に家族と連絡を取り合い食事や子供の世話などの時間を調整しておく必要が出てくるでしょう。食事を家族と一緒に摂ったとして、あまり遅い時間で走ってしまうと体が覚醒してしまいすぐには寝付けず朝起きれなくなるという生活リズムの乱れを引き起こします。また、仕事等により疲労困憊で走る元気が無くなってしまっている可能性もあります。朝ランと違って確実に時間を確保できるわけではないという点は非常に大きいですね。女性であれば安全面の不安も大きいと思います。薄暗いコースを女性一人で走るのは非常に危険なので、一緒に走る仲間やコース選びにも気を遣うかもしれません。

朝ランにも夕ランにもそれぞれメリット・デメリットがありますが、一番はご自身の生活に合うかどうかです。SNSで朝ランをしている人が多いから自分も朝ランにしようと思っても、そもそも早起きが苦手で早朝に起きること自体が苦痛でしかないならしっかり寝て夕ランに備えた方がよほど身になる練習ができます。自分の意見だけではランニングの時間を確保できないという方は、家族やパートナーに一度相談してみましょう。あなたの本気度が伝われば、きっと時間の調整もしてくれると思いますよ。
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