【看護師】転職後に後悔しないために把握しておくべき7つのこと④

看護

こんにちは、メンズナースのほりぽんです。「転職後に後悔しないために把握しておくべき7つのこと③」では人間関係の変化について触れてきました。まだ読んでいない方はぜひこちらも読んでみて下さいね。

今回の連載では、実際に私が転職した後に感じた後悔や他の転職者から聞いた失敗談などから、特に転職する前に注意しておくべきと感じたことを7回に分けて紹介します。近々転職を考えているという方は特に参考になる内容だと思いますので読んでみて下さいね。

教育制度の違いで、成長ややりがいを感じにくくなる可能性がある

看護師として1度でも転職したことのある方にお聞きします。転職先の病院や施設、クリニックでは、教育制度は十分だと言えますか?

大学病院と地域の総合病院で看護師として働いてきた経験からお話ししますが、これらの病院はとにかく教育制度には自信を持っています。院内の教育委員会が常に研修内容や新人・転職者の成長の把握に努めており、それらの動向に合わせて研修内容も毎年のようにアップグレードしていました。内容も濃く、研修によってはかなりの時間を費やして予習をした上で研修に臨む必要がある上、グループワークや参加者全員の前で発表や実演をすることもあるため、かなりの心理的負担を伴います。一方で、そういった研修を日常的にこなしていくことによって、必要な知識はどんどん吸収でき、気付かない内に日常業務に活かされていくことになります。また、注目されることや自分の意見をぶつけることなどに耐性を付ける訓練にもなるため、経験を積む毎に先輩看護師や医師とも腹を割って意見交換できるようになります。負担の多い課題や研修は大変だし、できればやりたくないと思うかもしれませんが、こなせば充実感や達成感もあり、自分の成長ややりがいを感じることにも繋がるでしょう。

私が現在働いている職場(精神科病院)に転職して驚いたことは、看護師経験者に対する教育制度は非常に甘く、研修の機会が1年に2,3回しかなかったことです。私の場合は精神科ですので、もちろん精神疾患に関する病気や薬剤の研修になるのですが、想像以上に研修が無くて驚いたのを覚えています。このような研修の少ない職場に転職すると、自分から進んで勉強しないと新しい知識や技術を学ぶ機会が非常に少なくなり、最低限の通常業務しか行えなくなる可能性があります。精神科と言っても点滴だってしますしストーマの管理が必要になることもあります。全身状態が悪化すればすぐに総合病院に搬送するわけでもないので当然疾患に応じた対応が必要ですが、知識が無ければアセスメントできないし適切な看護に繋げることもできません。そういった学びを深める機会が減ることで成長の機会が無く、やる気を失う人もいるでしょう。

転職後の研修や学習会の頻度を転職前に知るのは難しいと思いますし、少ないと聞けばむしろ転職したいと思うポイントの1つになるでしょう。こういった自己研鑽と呼ばれる研修の機会が少ないことで、学習を強制される時間が少なくなるというメリットもあり、これを目的に転職を決意する人も多いと思います。「あまりにも学習の機会が無いことで成長ややりがいを感じなくなる」なんて、転職して半年は経たないと思い当たらない感覚ではないでしょうか。総合病院時代は多すぎる研修や勉強会で疲弊していたという人でも、学習の機会が全く無い環境で自分から勉強もしなければ、看護の質や自信を保てなくなるのは当然のことでしょう。そういった意味では、転職後に定時以降の時間を十分保てそうなのであれば、自ら進んで疑問を解決するために学習する時間を作っていく必要があるかもしれませんね。

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