「無駄に生きるな熱く死ね」「平常心のコツ」|一生懸命生きているあなたを支える本

オススメ

 このブログを読んでくれている人の中には、やりたいことをやる時間も無く、忙しい仕事に追われながら日々を過ごしている人も多いことでしょう。そんな一生懸命生きている、またはもっとやりたいことに力を注ぎたいと感じている方を支える手助けをしてくれる2冊の本を紹介します。

無駄に生きるな熱く死ね

著:直江文忠

発行:サンクチュアリ出版

2006年初版

 葬儀会社設立などを経て、現在はスポーツベッティング会社を経営される直江文忠さんの自己啓発本。本の半分近くを写真で埋められており、実際は厚み以上に文字数は少ない本です。しかし、どの部分にも熱い言葉が詰め込まれており、これを読むととにかく全力で生きたいと感じさせてくれます。文章の配置や適格に調整された文字サイズ、考えられた余白が読みやすく、よりグッと心に突き刺さります。

 私の場合はこの本を手にしたのは初めて転職した直後でした。最初に勤務していた病院が超々激務で自分の時間なんて全く持てない場所であり、運動する時間も持てなかったためズボンにお腹の肉が乗ったのを見て「こんな自分は許せない」と考え転職しました。学生時代に頑張っていた陸上競技を再開したいという気持ちがあり、転職してすぐにマラソン大会(10km)にエントリー。3年間ほとんど運動をしていなかったため1km走るだけでも酸欠になりそうな状態でした。プライベートでそんな負荷をかけていると、仕事中でも筋肉痛や疲労感が残り、集中しきれないこともありました。そんな中、この本を読んだことですべての物事に全力で取り組み、突き抜けた存在になりたい!仕事も走るのも手を抜くなんてしたくない!と思うようになりました。実際はそんな風にはなれていないかもしれませんが、少なくとも自分にとって満足できる自分になれた気がします。誰かから応援してもらうと普段以上の力を発揮することがありますが、この本は頑張るあなたをいつも応援し続け、「なりたい自分」になるのを手助けしてくれるでしょう。

平常心のコツ

著:植西聡

発行:自由国民社

2013年初版

 心理カウンセラーである植西聡さんがまとめた、平常心を手に入れるための93の言葉とその解説が書かれた本。テーマ毎に9つの章で構成されており、いずれの言葉も見開き1ページで解説まで完結するレイアウトで作られています。何十冊も本を出している植西さんですが、私はこの本が特に気に入っています。

 社会人であれば重大なミスをして心臓バクバク・冷や汗だらだら・上司の目を見て話せない…といった経験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。私の場合は看護師という仕事柄、命に係わる業務が多く一つのミスが患者の人生に大きく影響を及ぼすこともあります。新人の頃や異動したばかりで部署の動きに慣れていない頃、ふとした抜けが大きなミスに繋がったこともありました。それでなくてもガラスのハートである私は、小さなミスを大きくとらえて非常に落ち込んでしまうことがよくありました。その状態で業務を続けるから集中力を欠いており、新たなミスを呼ぶ…負の連鎖ですね。     

 同僚に慰めてもらいながら普段通り仕事ができるまで3日はかかっていたと思います。そんな自分の心を、自分の力で整えるのに一役買ってくれたのがこの本でした。「そんなに考え込まなくてもいい、なんとかなる」と思わせてくれる言葉がこの本にはたくさん載っています。彼女に振られた時、同僚から心無い言葉を浴びせられた時、自分の仕事の出来なさに落ち込んだ時など、とにかく悪い方に感情を揺さぶられた時に平常心を取り戻す手助けをしてくれます。私と同じようなガラスのハートを持つ人はぜひ手元に置いておき、心の支えとしていただきたいです。

 今回紹介した本は、私が約10年前に購入した本で、今でも時折読み返し初心を思い出す手助けをしてくれています。10年前と現在では自分の置かれた環境も、目標としているゴールもまるで違っていますが、考え方に新しいも古いもないのだからこれらの本が役立つものであることに変わりありません。

 似たような本は「やる気」「モチベーション」「平常心」「禅」などのキーワードで簡単に探すことができますし、私が紹介した本は現在書店で探すのは難しいかもしれません(なにせ10年前のものですので…)。どの本があなたにとって心の拠り所となるかは分かりませんが、これだ!という1冊を見つけるためには何十冊も似たジャンルの本を読み漁る必要があるでしょう。「そんな時間はない!間違いない1冊を紹介してほしい!」と言われたら、私はこの2冊を押します。きっと、一生懸命生きるあなたの心の支えになってくれるはずです。

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