看護師の必需品！仕事に集中できる使い心地の良いオススメアイテム　

　サラリーマンには革靴、美容師にはウエストポーチなど、職種によって必ずではないけどあった方がいいものってありますよね？今回は10年以上看護師として働いてきた私が、看護師として仕事をするのであれば持っていた方がいいと思った使い心地が良いオススメアイテムを紹介します。

　まずものを書くという点ではこれがあれば間違いないでしょう。仕事に限らず非常に使いやすいボールペンです。４色あれば色使いという点で不便を感じることはありませんし、シャープペンシルがついているため、よりメモ書きや下書きの用途でも使いやすいと感じます。インクの掠れも少なく、また速乾性が高いため指に付いたり滲んだりすることも少ないです。

　ペン自体の太さ・持ちやすさも丁度良く、看護師の業務で長時間ペンを走らせることはあまりないと思いますが、私は使っていて疲れを感じたことはありません。最初に購入したのは確か10年前くらいで、１本1000円くらいしていて高いな、とも感じましたが、現在はAmazonでは800円で購入できます。最近は極細ボール径の0.28mmも発売されていますが、そんなに細かい字を書くタイプではないので（むしろ細かすぎて読めないのでは困るので）0.7mmをよく使用しています。

　ただ、緑色とシャープペンシルはほとんど使う機会が無かったので、個人的には同じブランドの３色ペンでも十分かなと思います。ただでさえ低価格なのに、さらに安く500円程度で購入することもできますよ。

　難点としては、あまりにも有名になってしまったので人と被る可能性が高い点です。あくまで仕事道具ですので、使い心地が良ければ何でも良いと割り切って使用しましょう。

リヒトラブ バインダー クリップボード

　1日の業務のメモや業務のマニュアル、患者さんにサインをもらうための同意書を挟んでおくためにバインダーは自分用に持っていた方がいいと思います。A4サイズのメモ紙に1日の受け持ち患者のスケジュールを書いて持ち歩くことが多いと思いますが、この紙を無くすと個人情報の流出となってしまいます。絶対に無くさないためにも、私はバインダーを使用することをおすすめします。

　また、このバインダーはプラスチック製で軽くて丈夫だし落としても割れたりすることも少なく、私が現在使っているものも10年以上使用しています。2つ折りにして中身を隠せるタイプのバインダーもありますが、長年使っていると折った部分の劣化が激しく壊れる可能性が高くなります。患者さんや他の人に見られたくないものであれば裏返したりすればいいだけですし、見られてはいけないようなものをそもそも職員以外の人が見る可能性があるところに置いておくこと自体が問題なので、バインダーの性能としてはこれだけあれば十分でしょう。

パナソニック 防水機能付 LEDネックライト

　こちらの製品は2012年にグッドデザイン賞を受賞した製品です。以前勤務していた病院の一般病棟では常備されていました。

　夜勤中、病室を訪ねる際にあまりライトが明るすぎると患者さんの眠りを妨げる恐れがあります。また、点滴の滴下数調整、ベッドサイドのライトを点けるほどでもないような呼吸の確認や小さな傷の処置など、手元を照らす程度のちょうどいい明るさが必要な際にとても重宝します。

　特徴としては、まず一目見て分かる通り、首にかけることができるため両手を自由に使うことができます。暗がりで点滴の滴下数調整や電卓操作、文字を書く等の作業を行う時にとても役立ちます。簡単に長さを調整できる点も良いですね。軽くて邪魔にもなりませんし、ラバー素材なので誤って落としたり何かにぶつけても壊れる心配が少ないです。防水機能もあるようですが、この機能は看護業務においてはあまり活用されたことはありませんでした。

　欠点としては、まずラバー素材の汚れが目立ちます。特に首に直接あたる部分など、走り回るくらい多忙な勤務になった際は汗汚れなども気になりますね。また、強く引っ張ったりすることでジョイント部分の劣化が激しいです。お手頃価格のライトですので、年に１回程度で買い替えるつもりで使用するのがちょうどいいかもしれません。

3Mリットマン聴診器_ライトウェイトIIS.E.

　聴診器は学生の内に購入していることが多いでしょう。看護学校によっては5000円を切るような安いものを購入していることもあるようですが、私はこちらの商品をオススメします。

　ベル面と膜面の２タイプがあり使いやすく、イヤーチップも柔らかく耳にフィットします。聴診において不自由を感じたことはありませんし、軽くて携帯にも便利です。9000円を切る値段で購入でき、イヤーチップの劣化などは出てくるかもしれませんが10年程度は問題なく使用できると思います。一般的な日々の聴診を行いやすくしてくれる、お守り的な聴診器でははいでしょうか。

　同じブランドで1段階グレードの高いクラシックIIIというモデルも人気で、1万4000円程度で購入でき、高級感もあります。数千円多く払うだけでカッコいい聴診器で仕事ができるようになるため、所有欲を満たし仕事へのモチベーションにも繋がるかもしれませんね。こちらもオススメですので気になる方はチェックしてみてください。

　一方、これ以上高額な聴診器は、正直自己満足にしかならないと思います。同じリットマンの製品でもより高額で確かな聴診ができると言われている製品がありますが、看護師の立場からすればそこまで精密な聴診を必要とされる場面はほとんどないでしょう。それこそ救急や心不全等の認定看護師レベルでないと求められない聴診の技術になってくると思います。高級なものほど高級感も出てきて持っているだけで「仕事のできる看護師感」が出てくる感じがしますが、中身が伴っていないと何の意味もありません。自分のスキルや求められる業務を考えて購入しましょう。

トップ スリムセーフティコード

　こちらは、私が精神科で働くようになって先輩に勧められ購入したもので、一般的には土木や建築系の仕事で工具落下防止・紛失防止用として販売されているものです。私はキーチェーンとして使用しています。

　精神科で働くようになると鍵の管理が非常に重要になります。状況理解に乏しい状態の患者さんが逃げ出したりしないよう鍵の管理は必須ですし、お互いの安全のために行う身体拘束はもはや日常業務です。そのため、閉鎖病棟のドア開閉時に使用する鍵や拘束時に使用するマグネットキーを無くす、または患者さんに盗られることがあれば、様々なリスクが生じます。そういったことが無いよう、キーチェーンは業務中は常に付けています。

　100円均一などでもキーチェーンは売っていますが、明らかに耐久性に問題があります。普通に使用していても物によっては1か月も経たず壊れることがありますし、誤って患者さんに引っ張られたりしたときに千切れてしまうようでは意味がありません。そういった意味ではこの製品は中にワイヤーが通っており千切れる可能性は極めて低いです。ジョイント部もポリカーボネイト製で280kgの加圧にも耐えられるそうです。しっかり伸びるため、腰ベルト部分に装着したままでも長さが足りずに届かない、ということはありませんでした。責任のある仕事をするために、鍵の管理はしっかりしておきたいですね。

　いかがでしたか？最後のキーチェーン以外はどれも珍しい製品ではないので、もしかしたら真新しいものは無かった、という人もいるかもしれませんね。また、かわいらしさ・かっこよさは二の次にして紹介していますので「他の人となるべく被らない、周囲の目を引くものを使いたい」という人には退屈な内容になってしまったかもしれません。

　しかし、逆を言えばそれだけ当たり前になるほど良い製品ばかりなので、仕事のパフォーマンスを向上させるには間違いなく助けになってくれるでしょう。看護師をしていれば持っていて当たり前のものですが、より使い心地の良いものであれば仕事への集中力ややる気に大きく影響します。気になったものがあれば使ってみてくださいね。

　また、もっと良い製品を知っているという方は「お問い合わせ」からぜひ教えて下さいね。