みなさんこんにちは。走るメンズナースほりぽんです。私は精神科病院で看護師をしながらランニングに励み、自己ベストを目指して定期的にマラソン大会に出場しています。ここ数年、ベストの更新から遠のいており、ここらで一度練習や使用アイテムを見直そうということで今年は様々なランニングギアを新調してきました。その中で、今年10kmのレースで何度か使用してきて良い感覚で走れたシューズを紹介します。皆さんご存じの「アディダス アディゼロ タクミセン10」です!
タクミシリーズは2012年に初代が発売し、以降も進化を重ねる歴史のあるシューズです。発売当時のアディダスはスピード系シューズのイメージが無く、いきなりTAKUMI SENとTAKUMI RENという2種類のシューズが発売したことで話題にもなりましたが、個人的には何がしたいのかよく分からないという印象があり、当時間違いなかった(今も間違いないと思う)アシックスのソーティマジックを履いていました。
それから年月を重ね、厚底のレーシングシューズが当たり前になってくると薄底シューズを履く機会も減り、ソーティマジックも履かなくなっていましたが、10kmで自己ベスト更新を狙うには私には厚底シューズ(カーボンプレート入りシューズ)は活かしきれないと考え、新型の薄底シューズであるタクミセン10を使用してみることにしました。
重さ:
公式では27.0cmで約200gとなっていますが、実際はもう少し軽くなるようです。前作のタクミセン9より10g程度重くなっているのですが、他のシューズと比較すれば非常に軽いシューズなのは間違いないですね。
アッパー:
リサイクルメッシュとなっています。写真からも分かるようにかなり通気性は良いです。
シュータン:
ペラペラです。軽量を意識しているのかなと思いますが、フィッティングをしっかりしないと足を入れた際に中で折れてしまい靴擦れの原因になります。また、走った後にシュータンの位置がずれてきていることも多く、長い距離になった時の影響が気になりますが、多くの方のレビューを見る限りシュータンの影響での不具合は無いようです。
ミッドソール:
ライトストライクプロという素材で、前作と同じです。変更点としては、足の指の位置に沿う形で配置された「エナジーロッド」です。最近はカーボン入りのシューズが記録を狙うランナーにとっては主流になっていますが、タクミセン10ではグラスファイバー製のエナジーロッドを指の位置に合わせて棒状に配置されています。靴底全面に使用するより棒状して素材を搭載することで重量を抑えています。一方で、前作ではエナジーロッドは前足~中足部までだったのが、今作では踵までのフルレングスとなっています。
アウトソール:
外側部分がライトウェイトテキスタイルラバーというグリップ性の高い素材です。前足部の内側のみコンチネンタルラバーというグリップ性と耐久性の高い素材になっており、蹴り出しにより消耗しやすい部分を強化してあります。タイヤなどにも使用されている素材だそうです。
値段:
公式では22,000円となっていますが、この記事の作成時点で発売から約1年経過しており、15,000円を切る値段で購入できる場合もあるようです。最近の長距離用レースシューズではかなりコスパが良く、履きこなせる方にはぜひオススメしたい1足です!
走った感覚:
今作で初めてタクミセンを使用しましたが、やはり最初に気になったのは踵の抜け感です。しっかり保持されている感覚は無く、中足部でフィットさせている感覚が強いです。しかし、フィッティングをしっかりすれば脱げそうになる感じもありません。シュータンの中折れなどで足の甲部分に痛みや怪我も生じる可能性があるため、面倒くさがらずにしっかり靴紐を緩めた状態からフィッティングするのが大切ですね。
また、薄底シューズに分類されるのかと思いますが、アシックスのソーティーマジックと比べるとある程度のクッションの厚みを感じます。しっかり地面を蹴る感覚が好きな人には物足りないかもしれません。一方で、ダイレクトな足への衝撃からクッションが守ってくれているため、疲労骨折等の怪我のリスクは減るのではないかと思います。(ソーティーマジックでは多用すると足の甲の痛みや腫れを生じることがあり、本当にレース専用のシューズという感じでした)
最近のマラソン用シューズは厚底カーボン入りが定番で、どのブランドも30,000円近い値段がします。非常に高価で市民ランナーには手が出しずらいですし、田舎のスポーツショップでは置いていないものがほとんどなので試し履きできない人も多いのではないでしょうか?
今回紹介したタクミセン10はゼビオやデポなど田舎にも数多くあるスポーツショップで取り扱いがあるシューズですし、試し履きもしやすいと思います。これまで試した試したことの無い人はぜひ一度手に取ってみて下さいね!
コメント