こんにちは、メンズナースのほりぽんです。「転職後に後悔しないために把握しておくべき7つのこと①」はご覧いただけたでしょうか?
今回の連載では、実際に私が転職した後に感じた後悔や他の転職者から聞いた失敗談などから、特に転職する前に注意しておくべきと感じたことを7回に分けて紹介します。近々転職を考えているという方は特に参考になる内容だと思いますので読んでみて下さいね。
徹底して管理された環境で働いてきた人ほど、管理の緩さが気になる
大学病院や総合病院では、スタンダードプリコーションなど看護以前の基本となる部分が徹底されています。その一つ一つが患者・家族または外部監査からの評価に繋がりますし、手術を行う病院であれば通常の療養環境においても感染対策は必須です。それらの細かな部分にも手の行き届いた環境で働いてきた人にとっては、それは当たり前ですし、「もっと出来る事があるのに」とモヤモヤしていた人もいるかもしれません。
しかし、実際の中小病院や施設等ではそこまでの管理の徹底はされていません。理由は様々ですが、看護師以外の専門知識を持たない職員が多かったり、徹底した管理下の職場で働いた経験が無く管理の徹底が難しかったり、物品にかかるコストがかかりすぎるためやむを得ず最低限の対応となっていたりと、総合病院に比べていかに人材やコストがシビアであるかがその環境の中にいて初めて見えてきます。
私も精神科病院で働き始めた当初はカルチャーショックを受けましたが、認知機能が低い患者にコロナウィルスが流行しているからといって手洗いうがいを守らせることは難しいですよね?アルコール依存症や認知症の患者がいる病棟であれば消毒薬を飲んでしまう危険もあり、そもそも消毒薬を設置する場所すらも限られてしまいます。介護老人保健施設などは「在宅の延長線上」「終の住処(ついのすみか)」と言われることもある場所であるため、病院のような清潔な環境の徹底は出来ない場合が多いでしょう。このように、働く場所が変われば自分が当たり前だと思っていた看護師象や考え方も変えていく必要が出てくるため、以前の職場での働き方にこだわらない柔軟性が必要となります。
もちろん、感染管理等で知識と経験がある人であれば「これでは感染が広がってしまう」「こうすべきだ!」と言いたくなる場面も出てきます。しかし、その環境で働いてきた人からすればその現場を守ってきた自負がありますので、ポッと出のあなたの意見に苛立ちを覚えるかもしれません。いきなりそんな指摘をしてしまうことで煙たがられてしまい、最悪の場合孤立してまた転職せざるをえない状況に追い込まれてしまう可能性もあるでしょう。それぞれの職場にはこれまでやってきた歴史があり、必ずしも正論やより良い管理方法が受け入れてもらえるとは限りません。何か思うところがある人は、一部の上司にのみ相談するようにして、しばらくは様子見といった姿勢を貫きましょう。あなたの存在や発言の正当性を評価されるまでには時間がかかります。自分から働きにくい環境を作る言動は控え、改善すべきと感じる部分は心のメモに書き留めておきましょう。
いかがでしたか?既に転職をされた方の中には思い当たる部分もあるのではないでしょうか?次回もお楽しみに!
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