
私が市民ランナーとして走り始めた10数年前はインナー付きのランニングパンツが流行しました。インナーパンツを履く必要がなく洗濯物も一つ減り、ランニングのために準備するウェアも減って便利でだったことが最大のメリットでした。現在はボクサー型やタイツ型のインナーが付いた製品も出ているため、インナー付きのものが好きだという方は現在も多いと思います。しかし最近はハーフタイツが流行してきたため、合わせてインナーパンツを選ぶ必要が出てきました。タイツを直履きするという人も時々いますが、縫い目で肌が傷つく恐れがありますし、股間の形が気になるなどで個人的にはタイツの直履きは違和感が強くてできません。普段履いているトランクスのまま上にタイツやインナー無しのランニングパンツを履くのでも良いですが、汗を吸ってごわついたり、男性はおさまりが悪い感じがすることもあるのではないでしょうか?今回は、ホリポンがこれまで使用してきたスポーツ用インナーパンツで使用感の良かったものを3つ紹介します。レディース製品については調べられた範囲で同じラインの製品ページへ飛べるようにしています。
CW-X スポーツショーツ(ボクサータイプ)
日本を代表する下着メーカーワコールさんのスポーツウェアブランドCW-Xからリリースされているインナーです。スポーツに特化しているものなので、汗をかいても生地が重くなったりごわついたりすることはありません。一番蒸れやすい鼠径部の通気性を上げていることもあってか、長時間のランニングで汗だくになっても蒸れは感じませんでした。生地がスケスケで着替えの時に恥ずかしいかとも思いましたが、実際に履いてみると鼠径部以外はそこまで透けなかったので恥ずかしさの面も概ねクリアしています。
気になる点としては、上からタイツを履く場合は裾部分が少し捲れ上がるのが不便という点です。しかし、それがこちらのインナーを履かない理由になるほどのデメリットにはならないくらいに快適に履いていられます。タイツを履かずにインナー無しのランニングパンツのみ上に履く場合にはノーストレスで、個人的にはこのインナーが今のところ最高だと感じています。
レディースだとこちらでしょうか
CW-X スポーツショーツ(ビキニタイプ)
こちらもCW-Xのインナーです。ボクサータイプとは大きく作りが異なっているように感じます。ツルツルとした生地で肌触りが良く、引っかかりを感じにくいです。上からタイツを履く際もスルッと履けました。文字通りビキニタイプなので布面積を減らし、股関節の動きを妨げない作りになっているため股関節周囲の動きにくさが気になる方はこちらの製品が超オススメです。
ボクサータイプ同様にランニングパンツの下に履くのも良いですが、上からタイツのみ履く場合にインナーのラインが出にくいのもメリットと言えます。タイツにインナーのラインが出にくく、タイツの上に何も重ねて履かないランナーでもカッコよく履きこなせます。
ビキニタイプの最大のデメリットは、着替える時の恥ずかしさです。透けはありませんが、他の人もいる中でこのインナー1枚になる瞬間があると非常に周囲の目が気になります…。面積が小さいことで、お尻をすっぽり覆うことができないので、後ろから見るとお尻の肉がはみ出してしまうのも最初は気になるかもしれません。しかし、羞恥心さえクリアすればメリットが非常に大きく、多くのランニングのタイミングで使い回ししやすいです。個人的には「ポイント練やレースでインナーパンツが必要なウェアを着る場合はコレ」的な1枚となっています!
レディースはこちら
おたふく手袋 オールシーズンインナー ボクサーパンツ
個人的にマイブームが来ているおたふく手袋さんのインナーパンツ。値段が手ごろなのはもはやいつも通り。肝心の機能面はインナーシャツと同様に汗戻りしにくい機能となっており蒸れにくく長距離のランニングでも不快感を軽減してくれます。上からタイツなどを履くとどんどん汗をタイツ側に排出してっくれ汗冷え予防になります。生地も柔らかく、肌に当たる部分の縫い目も気になりませんでした。よく伸びるので圧迫感も少ないです。
ただし、こちらも注意点は透け具合。股間部分は2重構造になっているため透けませんが、それ以外はしっかり透けています。鏡で後ろ姿を見ると完全にお尻丸出しでした。また、やや裾が長めなのと柔らかい生地が裏目に出てしまいタイツを履く際に高確率で捲れ上がってしまいます。タイツを履きながらしっかりインナーの裾を伸ばす必要があるため、やや手間になります。コスパは非常に高いですが、やはり気になる点も出てきてしまう印象ですね。とはいえ、スポーツで求められる機能は十分備えています。自分に合うスポーツ用インナーパンツが見つからない方や毎日ランニングをするためインナーにコストをかけたくないという方はぜひ試してみてほしいです。
カタログを見た感じだとレディース向けのものは無さそうでした。

インナーパンツを初めとする直接肌に触れる面積の大きいウェアは自分に合わないものを着用してしまうと長時間不快感を感じ続け、ランニングに集中できなくなってしまいます。とはいえ、実際に着てみないと使用感は分かりません。肌触りは良いけど汗の吸収が悪くて不快だったり、縫い目が荒くて肌を傷つけたりと、ぱっと見では分からない部分も多いと思います。高額なものは何種類も試し買いするわけにはいかないと思うので、ぜひ今回のレビューなども参考にしながら自分に合ったものを見つけて下さいね。
コメント